2020年度の大学入試改革「英語」の詳細と対策

受験英語

 

2019年11月1日、文部科学大臣より英語民間試験の20年度実施を見送るとの表明がありました。

英語民間試験の20年度実施見送り 文科相が表明
2019.11.1 日本経済新聞

下記の記事は上記表明前の内容になりますので、ご留意いただきますようお願いいたします。

 

2020年度の大学入試改革、いよいよ全貌が明らかになってきました。

大学入試改革の時期と変化点

まず大きな変化点は、センター試験がなくなります。代わって、大学入学共通テストがスタートします。

そのスケジュールですが、以下のようになっています。

 

2019年度入試まで:センター試験(2020年1月実施)
→以降センター試験廃止
2020年度入試から大学入学共通テスト(2021年1月実施)

 

2021年1月というと、ちょうど今の中学3年生が高校3年生の時に、大学入学共通テストを受けることになりそうです。

 

英語は何が変わる?

では、2020年度入試の大学入学共通テストで、英語は何が変わるのでしょう?

 

英語は、従来の2技能→4技能が問われる試験になります。

これまでの試験は、「読むリーディング力)」「聞くリスニング力)」を評価する試験だったのが、これからは「読む」「聞く」に加えて、「話すスピーキング力)」「書くライティング力)」も評価されるようになります。

これら4技能の評価には、民間の資格試験検定試験が使われるようになります。

 

但し、2020年度(2021年1月実施)から2023年度(2024年1月実施)の大学入学共通テストでは、移行期間として、共通テストと民間の資格試験や検定試験が共存した形になるようです。共存する試験のどちらを扱うかは大学ごとに違うので、移行期間の受験生は、各大学からの発表をよくチェックしておく必要があります。

そして2024年度以降からは、民間の試験に一本化される予定とのことです。

 

民間の英語資格試験にはどんなものがある?

2018年3月に大学入試センターから参加要否確認結果が発表されました。現時点では以下の8種類があるようです。これらの試験はヨーロッパ共通参照枠(CEFR)という共通のモノサシで言語(ここでは英語)能力を測定できることを目指して基準がすりあわせされています。

 

「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果について
各資格・検定試験とCEFRとの対照表

2018.3.26 独立行政法人大学入試センター ニュースリリース

 

試験は何回でも受けられる?

2回までということです。具体的には、高3の4月から12月までの期間に、2回まで受検ができるとのことですが、既卒者(浪人生)はどうなるのか、現時点ではまだ決まっていないようです。

「高3の4月から12月までの期間に、2回まで」ということは、高1や高2で受けた結果は使えないということです。また、2回までということなので、例えばTOEICを高3の4月、5月、10月、12月と4回受けていちばん良かった10月の結果を大学入試に使う、なんてことはできないみたいです。

おそらく、受検申込時に、試験機関から大学入試センターに結果通知する旨の何らかの登録が必要になるみたいです。

民間の試験が8種類もあり、選択の幅が広まるということ自体はよいことなのですが、結局2回しか受けられないので、どの試験をどの回、どの日程で受けるか選択に結構悩みそうですね。

「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果について
2018.3.26 独立行政法人大学入試センター ニュースリリース

 

試験結果の取り扱いは?

試験結果、CEFRのランク(段階別成績)が受験する大学に提供される模様です。結果の取り扱いは、各大学によって異なるようで、従来のセンター試験と同じように大学の判断基準にゆだねられているようです。

例えば東京大学は、当面民間の英語試験を合否判定に使わない方針を表明しています。

 

東京大学が「合否判定に使わない」ことを表明したので、他の大学の動向が気になるところです。

 

 

 

 

 

 

 

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